コンサルタントの「刺さる名刺」の作り方

独立系コンサルタントにとって「名刺」は非常に大きな武器になります。いかに初対面の相手に刺さっていく名刺にするかは常日頃から考えている必要があります。

一度作成したからといってそのままでいるのではなく、ビジネス環境の変化やご自分の軸足のシフト等も勘案して必要があれば、さらに的確な表現に改良していくことが大切です。名刺も経年劣化していくのです。

 

 名刺の内容が相手に印象づけられるかどうかは、自分自身の強みや魅力をいかに相手に伝えられているかということを意味しています。そのためには、前回にお伝えしたご自分のキャッチコピーと同様に、いかに強みをわかりやすく表現するかということに尽きると思います。

 

 前回、一般的な事業会社の名刺と、独立系コンサルタントの名刺は、あるべき要素と構成がまったく異なるということをお話いたしました。

ところが、すでにコンサルタントとして活動されておられる方であっても、この違いを明確に認識されておられない方が大変多いという印象を私は持っています。非常にもったいないことであると思います。

 

 

 

 一般的な法人の名刺で多いのは、名刺の表の最上部に「株式会社〇〇〇〇」と企業名が記載され、順に所属部署、肩書、氏名、住所、電話・FAX番号、メールアドレス、URL等という順番になっている形式です。

 

 これに対して、独立系コンサルタントの名刺では、表の最も目立つ最上段に、初対面の相手でも刺さっていくキャッチコピーを記載すべきです。

 

 なぜなら初対面で名刺を交換した際に、相手がまず知りたいのは、「このコンサルタントは一体なにの専門家で、私や自社にどんなメリットをもたらしてくれるのだろうか?」という点だからです。この1点以外にはありません。

 

 

 会社の社員である場合は、企業名を見ればおおよその検討はつくものですが、フリーランスのコンサルタントとなるとそうはいきません。それゆえ名刺の最も目立つ最上段に、オンリーワンのキャッチコピーをビシッと配置しておく必要があるわけです。

 

 

 特に中小企業の社長と名刺交換した際に、社長は最初にキャッチコピーを読みます。この時に社長の口から、なんらかの反応がもれてきたら、あなたの名刺は合格です。そこから話題を広げていくことも可能でしょう。

何の反応も示さなかった場合には、相手に刺さっていない、印象が弱い、キャッチコピーが今一つ、という意味であると考えた方が良いと思います。

 

 

 初対面で相手に刺さっていく名刺というのは、1回でいきなり作れるものではありません。現実の場面でリアルに名刺交換を繰り返していく中で相手の反応をみつつ、ブラッシュアップを重ねていくことでようやく創り出すことができるのです。

 

その点では現在のコロナ禍では、なかなかリアルに名刺交換する機会が持てないというのは大変残念なことです。

 

 

 そのように何回もブラッシュアップを重ねることで刺さる名刺は完成されていくことから、たとえ二度、三度と相手の反応が芳しくなかったからといってがっかりすることはありません。

自分の大切な武器である名刺を、さらに改良する余地があることを社長から教えていただいたと思えば良いのです。

 

ブラッシュアップを重ねていけば必ず刺さる名刺は創り出すことができます。「自分の能力を十分相手に伝えることができる」素晴らしいあなただけの名刺が完成するのです。

 

 

そして、ここから「第一歩」が始まっていくのです。是非あなたも作ってみられてください。

 

これまでの著書一覧

現在までに書籍化された著書をご紹介させて頂きます。


普通のサラリーマンでもできる!「週末コンサル」の教科書

「週末コンサル」とは、サラリーマンが平日の夜や休日を使い、自分の経験や知識を活かしてコンサルティングをすることです。元手ゼロで始められ、「会社以外にも収入源をもち、ゆくゆくは独立もしたい。でもリスクをとるのはいや」というサラリーマンに最適。 本書では自分の「強み」の見つけ方から、サービス・メニューの開発法、「刺さる営業ツール」の作り方、成約率が高まるプライスリストの作り方、顧客獲得法まで徹底解説しています。

出版社:PHP研究所

価格:¥1400

「週末コンサル」とは、サラリーマンが平日の夜や休日を使い、自分の経験や知識を活かしてコンサルティングをすることです。元手ゼロで始められ、「会社以外にも収入源をもち、ゆくゆくは独立もしたい。でもリスクをとるのはいや」というサラリーマンに最適です。

 

本書では自分の「強み」の見つけ方から、サービス・メニューの開発法、「刺さる営業ツール」の作り方、成約率が高まるプライスリストの作り方、顧客獲得法まで徹底解説しています。



最強チームを作るリーダーの条件

出版社:ごきげんビジネス出版

価格:¥500 電子書籍

近年、「個」を基本とした成果主義は日本企業にすっかり定着した感がある。そんな中で成果主義を基本としながらも、チーム単位でメンバー一人ひとりのコミュニケーションを図り、チームとしての目標を達成し続けている職場が頭角を現してきている。


ふりかえってみると、我々日本人は仲間と協力しながら高い目標をクリアしていくやり方が得意であった。
今日、今こそ「チーム」として個々人が協力し合い、チーム目標を追いかけるやり方こそが、「個人」と「チーム」がともに生き生きと輝き、自走していく職場づくりの肝なのである。



うなづき力〜部下をやる気にさせるオヤジ管理職マニュアル33

出版社: ナナ・コーポレート・コミュニケーション

価格:¥ 1,365 

この本はズバリ、私のコンサルティング成果をご紹介してる著書です。

私が日産自動車(株)にいた時に、ある関東郊外の系列自動車ディーラー店舗様の業績アップ、経営改善を担当しコンサルティング&コーチングを行いました。

 

この店舗様は、それまで全社で業績40位と万年低迷店舗でした。私は「店舗まるごとコーチング作戦」というコンサルティング方法を開始しました。その後、8ヶ月後にベスト8位に浮上し、9ヶ月後にベスト5位、そして10ヶ月後にベスト3店舗にまで浮上しました。「うなずき力」は、このプロセスとノウハウをまとめたものです。 

 

小売店のコンサルティングをされておられるコンサルタントの方々に高い評価を頂いている書籍です。



若い人がワクワク、キビキビ動き出す!上司のためのコミュニケーション技術

出版社:ごきげんビジネス出版

価格:¥300 電子書籍

いよいよ「ゆとり教育」を受けてきた世代が企業の職場に増えてきました。豊かな時代に育ってきた「ゆとり世代」社員は、上司世代とは価値観やものの考え方の温度差が大きいというのも事実です。

 

今後、ゆとり世代社員は、ますます職場に増えてきます。彼らを戦力にしなければなりません。「それはわかっているけれど、うちのゆとり世代社員はいくら言っても動かない・・」という上司の悩みにお答え致します。若い部下と上手に付き合いたいと思っている方、若い人の育て方を学びたい方、新人教育を担当している方、ゆとり世代社員との間に考え方や価値観にギャップを感じている方へ。

 

コンサルタントの方々からは、クライアント企業で現場マネージャーやスタッフを動かしていくうえで非常に参考になったと好評を頂いています。



ビジネスで成功する人が身につけている気くばりの極意

出版社:ごきげんビジネス出版

価格:¥300 電子書籍

今日のビジネスシーンでは、あらゆる場面でCS(お客様満足度)が重要視されています。それゆえ消費者は、誰もが常に心地よい状態を求めるようになっています。人と人との間におけるCSとは「気くばり」を意味します。

 

CSレベルもある程度以上でないと認識されないのと同じように、「気くばり」もあるレベル以上が必要なのです。ここに重要な意味が隠れています。それは「気くばり力」を、もう1段階レベルアップさせることで一気に皆の注目が集まるということです。 これまで約200店舗における現場での指導やアドバイスを行ってきた中で、「できる人」に共通していることに気が付きました。それは皆「気くばり」が素晴らしく上手な人だということです。「気くばり力」こそ成功を呼び込む鍵なのです。

 

コンサルタントの方々からは、クライアント企業の現場で一瞬で現場マネージャーやスタッフと関係構築を図る上で非常に参考になったと好評を頂いています。



定年前後の人のための「講師デビュー」入門

出版社: 同文館出版

価格:¥ 1,470

この本は、私がクライアント企業にコンサルティングで伺っている際に、現場のマネージャーや店長の方々とお話をしている時に思いついた本です。店長やマネージャーの方々が現役時代の知識や経験をフル活用すれば講師になって活躍すこともできると思ったからです。 

 

特に 定年を迎えてからデビューしセミナー講師として活躍するためのノウハウをまとめました。自分の「いちばん得意なこと」を話して生きがいと収入を手に入れようという考え方です。講師になれば、これまでのビジネスマン人生で長年に渡って培ってきた「知識」「技能」を他人に伝えることができます。人に伝える、という行為からは大きな充足感が得られます。また自分の存在感を認識することもできます。それが「生きがい」にもつながっていくと思うのです。私自身の経験にもとづいた具体例を交えながら分かりやすく解説しています。

 

コンサルタントの方々からは、非常に参考になる部分(オンリーワンテーマの発見方法、コンサルタントの名刺の作り方、等々)があると好評を頂いています。